千年女優

千年女優

千年女優
今、まつゆうが1番すごいと思う監督。
それは、「千年女優」の今敏さん。

初めて千年女優を見終わった時、朝5時近かったのですが胸がキュンとなって、切なくて、そして興奮してしまって全く寝つけませんでした。ずっとこの千年女優の世界に浸っていたい…。「映画には終りがある」ということが嫌だと思ったのは千年女優がはじめてです。そう、すっかり千年女優のとりこになってしまいました。

最近「これだ!」という映画に出会っていなかったので見終わったあとの衝撃はものすごかったです。「天才ってこういう人のこというんだ!」くるくる変わる時代も場所も、ねじ込んだカット割りも、音楽の使い方も最高に素晴らしい!なんて上手い監督なんだろう、とほんとに尊敬しました。

千年女優はすごく不思議な雰囲気で始まって30秒ですぐに目が離せなくなります。大正、昭和や満州などノスタルジックな時代背景が好きなら、もうたまらない。キャラクターもお話の中身が全てが明らかにならないところも全てが良かった。何度も見返して色々な角度から観て行きたい作品です。

千年女優は、スピルバーグ率いるアメリカの配給会社「ドリームワークス」から世界配給されていて、2004年度のアカデミー賞にノミネートされる可能性があるとか!?是非オスカー取って頂きたいです!!


「千年かけても逢いたい人がいます」

30年前に銀幕界から忽然と姿を消した往年の大女優、藤原千代子。彼女の大ファンである映像製作会社社長、立花源也があるものを持って彼女を訪ねインタビューするところからお話は始まります。立花が渡したものは古ぼけた【鍵】でした。インタビューは、立花を巻き込んでそのまま彼女の出演映画をなぞりながら少女時代に出会った【鍵の君】との純愛の回想録へと突入するのです。戦時中の日本、満州、時代劇、高度成長期の日本、大正、怪獣映画、SF映画など色々な時代背景の映画とリンクしながらお話が展開し、ジェットコースターのように目が離せません!いくつになっても彼を思う【鍵の君】への純愛に胸がキュンと締め付けられます。そして、お話の最後に千代子が言うセリフにドキッとさせられます。

「だって私、あの人を追いかけている私が好きなんだもの」

女の子ならその気持ち判る人、きっといるんじゃないでしょうか?


千年女優限定DVD BOXの内容はこんな感じ。千代子が主演した映画のポスターがポストカードセットになっています。(2004.01.27)



原案・監督:今敏
脚本:村井さだゆき、今敏
出演:荘司美代子、小山茉美、折笠富美子、飯塚昭三、山寺宏一
音楽:平沢進
日本 / カラー / 87分 / 2002年


シネマ レビュー

千年女優
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